2010年4月29日木曜日

峠越え

              先日、牧田川上流部に沿う様に続く林道”時山・多賀線”を西へと車を走らせた。
              時山集落を抜けて15分程走ると岐阜県と滋賀県との県境、五僧峠に到着。
              現在では想像しにくいがこの峠は昔、美濃と近江を結ぶ交通の要地であったそうな…。
              峠の看板には「美濃の時山から五人の僧が移ってきてここに住みついた」と
              五僧の名前の由来が書かれてありました。
              県境ははっきり解りませんでしたが、五僧は滋賀県になります。
              昭和40年、この五僧にも21世帯が生活していたそうですが
              燃料革命による薪炭需要の激減により、昭和55年に廃村。
              現在、二つの家屋が傾きながらも支柱で支えられ、何とか姿を保ち続けていました。

              五僧から険しい林道を更に進むと保月(ほうずき)という集落に。
              保月には、かつて家屋が65戸、300人以上の方が住んでいたという。
              伊勢神宮の「天照大神」の親神である「伊邪那岐命」と「伊耶那美命」の多賀大社に訪れるために、
              多くの参拝客が五僧越えのこの道を利用し賑わいをみせていたそうな。
              夏場だけ、保月で生活している人がまだ居るそうです。

              保月を過ぎた峠に、大きな杉の御神木が在りました。
              手入れされた祠は、この道を通って来る人がいる事と
              祀る気持ちが絶えていない事を黙って教えてくれます。

              さらに進むと杉という廃村に。
              大部分の家屋は荒廃が進んでおり、倒壊寸前で手の施しようのない状態だったが、
              暗い雰囲気ではなく、何故か心和む印象を受けた。
              冬場雪で閉ざされてしまう地で生活するのは現在のライフスタイルでは無理があるだろう。
              しかし故郷を去った人たちが、今なお故郷を偲び、かつての故郷を訪れて、
              出来る範囲の手入れをされている、そんなやさしい印象を受けた。      

              こちらは杉坂の御神木。
              大木の迫力を写真で表すのは難しい…。


              途中、目に止まった花。ヤマブキは清流沿いによく咲いています。
              花の妖精が春の陽気に誘われて優雅に舞っている。

              こちらの花の名を知らず、調べてみるとシャガの花と言うそうです。
              中国原産のシャガが山に見られる場合、
              かつては人間が住んでいた場所である可能性が高いと書かれてありました。
              人々の営みはなくなっても、こうして咲き続けてくれている花がある。嬉しい限り!

2010年4月18日日曜日

種降ろし!

              今年もいよいよお米作りがスタートしました!!
              本日、ウルチ米、もち米、赤米、黒米の種降ろしを行いました。
              三度目のお米作り。足元の小さな世界をしっかり見つめていこうと思います。

              池を覗くと交尾中のアメンボが沢山いました。
              交尾が終わっても、オスは暫くメスの背中に乗ったまま。
              他のオスにメスをとられないようにしてるそうですよ。

              昨日は早起きして朝からテンカラ釣り。
              前夜の雨も朝には止み、風もなくテンカラ日和!
              アマゴは名の通り、雨の後は活性が上がるそうな。
              晩は雨宮父さんの誕生日パーティーなので、是非とも型の良いアマゴをゲットしたい。
              魚の反応も多く、15cm前後のちびアマゴは何匹か釣れたがリリース。
              大堰堤を越えたあたりでやりました!20cmオーバーが釣れました~!

              その後も大物を一尾バラシてしまったが、何とか20cmクラスを二匹ゲット出来ました。
              清流の音、猿や鳥の鳴き声に包まれて自然と戯れる至福の時間です。

              藪谷には炭焼き小屋跡がかなり山の奥にまでありました。
              当時は焼きあがった炭を担いで下山してたんだろうね。恐れ入ります。
              時山集落の「時山炭」は高級ブランドとして確立するほど薪炭業が盛んでしたが、
              石炭・石油への転換により急速に勢いを失ったそうです。
              下の写真は現役の炭焼き小屋の中では一番山奥にある小屋。
              いつか見習いに入りたいなぁ。 

2010年4月11日日曜日

二周年!

              桜満開の季節。みなさんはお花見されましたか?
              こちらに移り住んで、今月7日で丸二年が経ちました。
              二年過ごして、なんとなくこちらの気候風土が見えてきた感じです。
              今年は田畑を縮小し、主に家周りの環境整備に時間を充てようと思ってます。
              町の活動や今年から消防団に入ったこともあり、結構忙しい毎日です。
              動ける時間を有効に使っていかなくては!

              忙しいなんて言いつつも、仕事帰りについつい釣竿を振っております。
              帰り道には牧田川の支流が何本もあり、行ってみたい谷が沢山あるわけですよ。
              今日はまっすぐ帰ろうと思っていても、川が見えると自然と谷へハンドルを切ってしまう。
              アマゴの美しさに魅せられ、また未知の渓谷を釣り上がっていく楽しさに
              すっかりはまってしまいました…。

              桜が咲き始めたころから昆虫も羽化をし始め、魚の活性も上がってきた。
              毛鉤の流し方の腕も上がったせいか、渓魚の反応が増えてきたからたまりません!
              このままだと当分釣りネタ続きになりそうな予感…。